パリと言えば、エッフェル塔の壮大な眺め、セーヌ川沿いの素敵な美術館やゴシック建築の美しい景色…。一度でいいから高いところから、パリの街を見渡してみたくなります。
でも、予算を心配しながら旅するのはちょっと面倒くさいよね?この記事では、そんなみなさんに、パリの無料で楽しめる景色のいい場所をご紹介したいと思います。
ギャラリー・ラファイエットの屋上
パリの中心に位置する百貨店Galeries Lafayetteの屋上からは、オペラやエッフェル塔を始めとするパリの美しいスカイラインを一望することができます。百貨店自体も美しいアールヌーヴォー様式で、特に中心のホールは見てても飽きない美しさがあります。屋上にはエスカレーターを上がることで行くことができます。お土産を買っていくのにも最適なので、ショッピングついでにパリの街並を楽しんじゃいましょう!
ショッピングだけでなく建築も楽しめます。訪れるには、地下鉄の9番線「Chaussée d’Antin La Fayette」駅か7番線「Le Peletier」駅で下車します。百貨店の中を通り抜けて屋上に向かい、そこから素晴らしいパノラマを楽しむことができます。
プランタンの7階テラス
Galeries Lafayetteのすぐ横にある百貨店Printempからもパリのパノラマを眺めることができます。女性向けの店舗が展開されるFemme館の7階に上がると、そこにはドーム状の空間が広がっていて、ヴィンテージ関連のコーナーが展開されています。そこを通り過ぎ、テラス行きの案内にしたがって歩いていくと、屋外に出ることができます。
ちなみにHomme館の9階にはPerrucheというレストランがあり、パリの景色と共に美味しい料理を堪能することができますよ。
アラブ世界研究所(Institut du monde arabe)の屋上
アラブ世界研究所(Institut du monde arabe)は、アラブ文化の理解と普及を目指すために設立された文化施設で、特にその建築美と革新性で人気を集めています。その中でも9階にある屋上テラスからは、ノートルダム大聖堂やポンヌフ、セーヌ川沿いの建築物の眺望を楽しむことができます。入口付近にあるエレベーターで9階まで上がり、テラスへとアクセスできます。
なお、研所内には、アラブ文化に関する情報を提供する図書館や展示スペースがあり、美術展のギャラリーとしても使用されています。
パリ・フィルハーモニー(Philharmonie Rooftop-Belvedere)の屋上
Philharmonie de Paris(パリ・フィルハーモニー)は、音楽と文化の愛好家にとってパリで最も重要な施設の一つですが、実はこの建物の屋上は展望スポットとして無料で解放されています。屋上からは、パリ市内とその周辺地域、特にヴィルレット公園やセーヌ=サン=ドニ地区の眺望が抜群です。また、遠くにはモンマルトルの丘やエッフェル塔まで見渡すことができます。パリの中心部からは少し離れていますが、その分人混みも少なく、ゆっくりとした時間を過ごすことができますよ。
ちなみに、隣接するヴィレット公園では、夏場には屋外で映画を楽しむ無料のイベントが開催されています。
モンマルトルの丘(サクレクール寺院)
言わずと知れたパリの絶景を楽しめるスポットといえば、このモンマルトルでしょう。アーティストや芸術家が多く住んでおり独特の雰囲気を楽しむことができるモンマルトルへは、地下鉄2号線または12号線の「Abbesses」駅で下車し、そこから徒歩でアクセスできます。
モンマルトルの丘の上にあるサクレクール寺院は、パリ市内が一望できる絶好のロケーションです。
パンテオンの展望デッキ
フランスの著名人や戦死者の慰霊碑として建てられたこのパンテオンも、絶景スポットの一つです。18歳以下の人もしくは、留学生をはじめEUに居住する25歳以下の人であれば、無料で内部・屋上のパノラマを見学することができます。
パンテオンの屋上に登ると、パリ市内を一望でき、特にノートルダム大聖堂やモンパルナスタワー、さらにはエッフェル塔を奇麗に望むことができます。掲げてあるフランス旗をバックに、フランス革命で命を賭して現在のフランスを形作った人々に想いを馳せながら見るエッフェル塔は、また一段と特別なものになるはずです。
ポンピドゥーセンターの上階
ポンピドゥーセンターも18歳以下の人もしくは、留学生をはじめEUに居住する25歳以下の人であれば、無料で入場することができます。現代美術館としての人気は一級品のポンピドゥーセンターですが、上階から見渡すパリの景色もまた非常に美しく、訪れた人を虜にします。
美術館として訪問した際には、見逃せない絶景スポットです。
ビュット・ショーモン公園(Parc des Buttes-Chaumont)
パリ19区に位置しており、フランスのロマン主義的な景観設計を体験できる公園です。大きな人工湖、洞窟、滝、そして周囲を取り囲む自然で有名な公園ですが、高台に上がることでパリの眺望を楽しむこともできます。公園は早朝から夕方まで開放されていて、地元のランナーやピクニックをする人たちに愛されています。
サン・クルー国立公園
Terrasse du Fécherayから少し離れたところには、サン・クルー国立公園があります。広大な敷地を誇る庭園や噴水、石造などで有名なこの公園からもパリを一望できる絶好の展望スポットがあります。何と言っても観光客が少なく、静かにピクニックや読書をしてリフレッシュしたい方にオススメです。こちらもL線・U線でアクセスすることができます。
番外編:アンドレ・シトロエン公園の○○(Parc André Citroën)
最後に、番外編として面白い方法で絶景を楽しめるアンドレ・シトロエン公園をご紹介します。アンドレ・シトロエン公園は一見何の変哲もない公園(それでも現代的様式美が際立つ公園なのは間違いなし)なのですが、なんと熱気球に乗ってパリの景色を楽しむことができます。運航状況は毎朝9時にウェブサイトで更新されていて、チケットはオンラインまたは現地で購入することができます。公園までは無料で行けるということで、番外編でのご紹介でした!
ウェブサイト:https://ballondeparis.com/infos-pratiques
いかがでしたか?エッフェル塔や凱旋門、モンパルナスタワーなど、有名な展望スポット以外にもパリを見渡せる絶景スポットはたくさんあります。今回は無料で訪れることのできる絶景スポットをお伝えしました。皆さまも是非訪れてみてください。
それでは、また次回。à bientôt!