パリの喧騒から一時的に離れ、静寂と美しい自然に囲まれリラックスしたいと思ったことはありませんか?そのような方にピッタリな場所がここ、Domaine National de Saint-Cloud(サン・クルー国立公園)です!この公園は、パリ中心部から電車でわずか30分という距離にありながら、完全に別世界。穏やかな雰囲気と息を呑むような美しさはパリの喧騒を完全に忘れさせてくれます。
公園に広がる壮大な庭園、美しい噴水、そして石造りの彫刻の数々は、ヴェルサイユ宮殿のものにも全く引けを取らないうえに、高台からはパリの街を一望することができます。もちろん、ピクニックをするスポットとしても最適です。
しかもベルサイユ宮殿よりもパリから近いんです!
この記事では、そんなサン・クルー国立公園の魅力とパリからのアクセスについてご紹介します!
サン・クルー国立公園とは?
サン=クルー国立公園は、19世紀の皇帝ナポレオン3世と皇后ウージェニーの夏の宮殿があった場所に広がる、パリの中心部から西へ数キロの場所に位置する公園です。460ヘクタールの広大な庭園、壮麗な噴水、そして美しい石造りの彫刻が有名で、中にはルーブル美術館に寄贈されていたものもあります。また、高台からは、セーヌ川やパリ市内、さらにはエッフェル塔までを一望することができます。公園内には散歩道やピクニックエリアも充実しているため、家族や友人、恋人とリラックスして過ごすのにオススメです。
サン・クルー国立公園の魅力をご紹介!
さて、Saint-Cloudを降りると、パリとは一風異なり、非常に落ち着いた高級住宅街に出ます。なんでも裕福な人は、住民税や土地代が高いパリを避け、Saint-Cloudのような郊外に大きな家を建てて暮らしているとかなんとか。大家さんか誰かが話してくれたのを思い出します。
10分ほど閑静な住宅街を下っていくと、公園の入口が見えてきます。入口からさっそく木々のシャワーがお出迎え。マイナスイオンを取り込めている気がする。
まっすぐ進んでいくと、宮殿の名残りでしょうか、噴水や石造りの階段、石造などがずっしりと佇んでいました。そしてこの公園、とにかく広いです!公園の5分の1を歩くだけですでに30分以上歩いています。どうやら公園内は車を使って移動することもできるようなので、車で来るのもいいな~と車で移動する老夫婦を横目に、歩いていきます。
入口から寄り道もしつつ、30分ほど歩いていくと高台に出ます。そしてこの高台こそ、この公園の目玉!なんと、こんなに閑静な公園の中からパリの街並みのパノラマを一望することができるんです!!しかも休日にも関わらず、写真の通りほとんど人はいません。こんな贅沢なことがあっていいのか。。。
早速、ビニールシートを芝生に敷いてピクニックを始めます。
今回は、友人が持ってきてくれたロゼで乾杯!生ハム、チーズ、ポテトチップスなど持参してパリの絶景と自然を堪能します。
この最高のロケーションにワインが1本では足りなかったので、売店(写真の黄色いパラソルが出ているところ)にグラスを持っていくと、ワインを直接グラスにサーブしてくれました。
7月の天気もちょうどよく、これは一生飲んでいられる~。あまりにも心地よかったので寒くなるまでは月に1回ぐらいは来たいなあと思いました。
サン・クルー国立公園へのアクセス
サン・クルー国立公園の最寄り駅は、L線・U線のSaint-Cloud駅です。
L線・U線はパリのハブ駅のひとつSaint-Lazare駅から出発するので、ここから乗るのがオススメです。途中大きい駅でいうとLa Defenseを通過するので、こちらから乗っても問題ありません。
なお、Saint-Cloud駅は、路線区画がZone3に当たります。パリ市内のみを対象としたZone1用のチケットを持っている場合は、Zone3用のチケットを買う必要があるので、注意してください。駅の自動券売機でZone3までを対象とした切符を買うか、行先にSaint-Cloudと入力して発券することで切符を手に入れることができます。
Saint-Lazareから電車に乗った場合、約20分で最寄り駅Saint-Cloudに到着します。そこからは徒歩で公園へと向かいます。
ちなみにこのL線は、乗り続けているとヴェルサイユ宮殿の最寄り駅まで走っています。ヴェルサイユ宮殿を訪れるついで、あるいは帰りにSaint-Cloud公園に立ち寄るのもいいかもしれませんね。
いかがでしたか?
今回は、パリの喧騒から抜け出して、自然と絶景を堪能することができるサン・クルー国立公園をご紹介しました。
電車でたった30分、手軽に訪れることができるサン・クルー国立公園は、リラックスして過ごすのに間違いなく絶好の穴場スポット。在住者の方はもちろん、観光でパリへ行く方も次回は少し、足をのばして訪れてみてはいかがですか?
それでは、また次回。à bientôt!